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徒然50%、何か20%、エロ20%、書き(描き)散らし5%、良心5%、所々18禁発言放置に付、ご注意を。
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曉空の続きをちんたら書いてます。
間が空いちゃったんで文章の書き方忘れたとかナイショの話。

私生活であんまり時間がないので、色々イカン所がある気もするけど。ソレいうと最初から何か足らん気もするんで見ない振り(本当はダメなんだけど今は前に進んだ方がいいんじゃないかとか自分に言い訳してみる)

とかブログ書いてたら、犬槙さんから素敵な書類がドーンと!!
うあああ、ありがとうございます<(_ _)>
いやホント、お世話になりっぱで…メールするわ改めて!←いきなり私信

書きたいこと、なおしたいもの、たくさんあるけど。今はホント少しずつやるしかなくて。
とりあえずは自分のスイッチを必要な時に即オン出来るようにはしておきたいす。

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<曉空 三ノ巻>


 幕府法院処──その主な職務は、国中にはびこる人間の天敵、即ち魔物の退治及び捕獲研究である。
 組織の頂点に立つのは将軍であるが、実権を握るのは朱、黒、白、青の『四色の師』と呼ばれる長であり、それぞれ五、六程の小隊を抱えている。
 この組織は凡そ半分が貴族出の陰陽師、残りが僧侶及び武士、平民で構成されている。中では貴族、僧侶が上位、武士が中位、平民出が下位と位置付けられていたが、特殊な職務内容のため実力があれば平民でも師の側近にまで上り詰める事が出来た。そのため下位の士気は高く、特に『魔物狩』の際にはより戦勲を立てんと勇む傾向があった。今ここで野営している彼等も、そんな下位小隊の一つである。
 彼等は緋雄達を追い、雨中の街道を北に進み、いよいよその端まで辿り着いた。これより先の道は荒れて細くなり、眼前の連峰へ向かってゆるゆると続いている。
 六人の先頭に立つ男は馬に跨ったまま、着けていた『闇眼鏡』と面を外した。するとそれまで鮮明に見えていた景色が一変して夜に変わり、男は慣らすように軽く眼を擦り二、三瞬いた。
「やれやれ、この先はいよいよ恐岳か」
 そう言ちて顎鬚をぽりりと掻くと、男は背後に控える配下へ結界の用意を命じた。そして馬を降りると、同様に馬から降りた式鬼使いへ近付いた。
「使いを放て。どれだけ邪気の痕跡が残っているかは判らぬが、早々に追わねばな」
「承知しております」
 式鬼使いは頷くと、背にしていた頭陀袋を下ろして札を十枚ほど取り出し、それをまだ雨で濡れている下草の中へ放り込んだ。そして印を結びながら低く呪言を唱えると、やがてざわざわと草が震え、緑の犬達が姿を現した。
 犬達は眼を瞑ったまま式鬼使いの元へ寄ると、行儀良く座り頭を垂れる。式鬼使いは再び呪言を唱えながら、その細い頭を一つ一つ撫で再び印を結び、低い号令を発する。すると犬達は一斉に白い眼を開き、山道を北へと走り出した。
「さて彼奴等、一体何処へ行ったかな」
「必ず探し出して御目にかけます」
 背後から掛けられた顎髭の呟きへ、まるで己を叱咤するように、式鬼使いが応えた。
 
 
 そこから一里半ほどの山中にて。緋雄と燕は小さな洞窟で小休を取っていた。
 雨中を走ったため、着物は濡れて重い。滴る袖や裾を絞りながら、燕は緋雄がおこした焚火にあたり冷えた体を温めていた。
「なあ、緋雄。一体どこ行くんだよ?」
 良い加減に答えろと訝しむ露草の瞳を眺めると、緋雄は少し微笑んだ。
「それより、傷はどうだ?」
「は?」
「まだ痛むか?」
 そう問われて、燕は端と己へ眼を遣った。
 気付けば左手と左腿の痛みは既に消え、動かしてもまったく支障は無い。癒える早さに眉を潜めながら布を解いてみると、どちらの傷も牙の穿穴が点々と残る程度に治癒していた。
「治ってる……」
「そうか、良かったな」
 さらりと答える緋雄は、悪態を吐くでもなく静かに炎を見つめている。その様子に、燕が少し眉を寄せた。
「こんなに早く治るなんて、何かおかしい……それに、緋雄」
「アァ?」
「俺、お前の邪気を纏って無いのに、黒雅に触っても燃えなかったんだ。どうして?」
「知りたいか?」
「ああ」
「俺の邪気が、お前の体に入ってるから」
「ええっ? いつそんな事を、つうか、勝手にしたのかよッ!」
 驚きと怒りに、思わず燕が拳を固め立ち上がる。それをちらりと見た緋雄は、ゆっくりと傍らの小枝を取って火にくべた。
「あの朝、俺を助けた時。お前、俺の血を飲んだだろ」
「……あ」
「だから、もう邪気を纏わなくっても黒雅に触れる。傷の治りが異様に早いのも、そのせいだ。正直腹だって、あんまり減らねえだろ」
 静かに告げられた内容に内心頷きながら、燕は言い辛そうに眼を逸らした。
「でも、お前の邪気を体に入れたら……」
「大した量じゃねえから、死んだりしねえって。それより、お前にまだ言って無かったな」
「へ?」
「助かった。お前が居てくれたお陰で、俺は消えずに済んだ。礼を言うぜ、燕」
 緋雄は真っ直ぐに、そして温かく微笑んだ。
 初めて感謝されたと、燕は思った。
 いつも庇護して貰う立場だった己が、ようやく緋雄の役に立てたのだ。感謝される状況に顔が綻びかけ、誤魔化しについ咳払いが出る。
 知らずに緋雄の邪気を体内へ入れてしまったのは悔しいが、見方を変えれば、これでいつでも黒雅に触る事が出来る。ならば決して悪くはないと燕が頷いていると、緋雄がにこにこしながらにじり寄って来た。
「ところでよ、燕」
「ん?」
「お前、これからも俺と一緒に居るんだろ?」
「ハァ? 何訊いてんだよ。お前の体も心配だし、それに俺……別に、行く処なんて無えし」
「そうか、それもそうだな。俺も何かあったら、お前に助けて貰わねえとならねえしな。じゃあ、やっぱりお前に言わなきゃならねえ事がある」
「へ? 一体何だよ」
「お前、妖星が見えただろ」
「ああ」
 それがどうした、と口を曲げる燕へ、緋雄は一層にっこりと笑った。
「あの星はな、普通の人間にゃ見えねえんだよ」
「……へ?」
「つまりお前には、魔物の血が流れてるってわけだ。良かったなァ、燕! お前もっと強くなれるぜ」
 緋雄は嬉しそうに笑うと、驚き固まる燕の肩に手を回した。しかし燕はその手を思い切り弾くと、がばりと立ち上がった。



以下、そのうちに投稿予定←いつだよ(笑)?
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